みなさま、こんにちは!
大人になってからチェロを始めたいと思っても、なかなか新しいことを始めるのって勇気が入りますよね。
- 大人になってからでも弾けるようになるのかな……
- 楽器って買わないといけないのかな……
- 続かなかったらどうしよう……
などなど色々な不安や疑問があると思います。
この記事では、できるだけ不安を解消して安心してチェロが始められるように、
私のこれまでの指導経験や生徒さんからいただいたご質問をもとに、大人の方がチェロを始めるにはどうしたらいいかを解説していきます。
チェロが大人におすすめな3つの理由
チェロは座って弾く
チェロは、自分は座り、楽器を正面に向けて構えて弾くので、体を捻ったりすることなく、比較的無理のない姿勢で弾くことができます。
メロディもバスも弾ける
チェロは音域が広く、高音域でメロディを弾くこともできますし、低音域でバスパートを弾くこともできます。
楽譜は「ヘ音記号」です!
※高音域はト音記号やテノール記号で書くこともあります。
チェロは、いろんな役割ができる楽器!
大人から始める人が多い!
ヴァイオリンは小さい頃からやっている人が多く、管楽器は中・高校の吹奏楽部で始めたという人が多い中、
チェロは大人になってから始めたという方が多いです!
大学オケでチェロを始めたという方もたくさん!
大人チェロ仲間はいっぱいいるので安心ですよ!
チェロを始めるまでのステップ
大人のチェロ教室探しのポイントは後ほど解説します!
楽器を持っていない人は、体験レッスンでは楽器を貸してくれるところを探しましょう。
どうしても近くに教室がない場合は、オンラインレッスンという選択肢も!
ただし、本当にチェロを触るのが初めての方は、構え方、弓の持ち方などを直に教えてもらえる対面レッスンがおすすめです。
一緒に頑張れそうな先生、お教室が見つかったら入会手続きをしましょう。
大人のチェロ教室探しのポイントは2つ
通いやすい教室か
チェロは楽器が大きいため常に持ち運びのことを考えなくてはいけません。
多くの場合、レッスンには自分の楽器を持参します。
例えばお仕事帰りにレッスンに行きたい方は、手ぶらで行ってレッスン中は楽器を貸してもらえる教室を選ぶ必要があります。
貸し楽器のない教室は、自分で楽器を持って行ける日時に教室の空き枠があるか、が大切です。
できるだけ自分の楽器でレッスンに行くのがおすすめです!
それは、同じチェロでも個体差があり、それぞれの楽器によって鳴らし方や音程のツボが違うからです。
自分のペースで通えるか
大人は色々な予定が入り、定期的にレッスンに通うのが難しくなることがあります。
大人は無理せず長く続けることで上達するので、自分のペースで通える教室を探すことが大事!
例えば、月のレッスン回数が選べるところ、もしくはワンレッスン制で1回ごとに次のレッスン日を決めるというスタイルを選ぶこともおすすめです。
費用はどのくらいかかるの?
チェロを習うのにかかる費用は、おおよそ以下のようになります。
- レッスン代(+入会金)
- 楽器・弓・ケース代
- 教材費
- チェロを弾くための小物代
- 発表会などのイベント費
- 楽器のメンテナンス費
レッスン代
レッスン代は教室によって異なるので、気になっている教室のホームページなどで確認しましょう。
個人レッスンよりグループレッスンの方がレッスン代は安くなりますが、個人レッスンの方がきめ細やかにみてもらえるのでおすすめです。
楽器・弓・ケース
これが一番気になるところだと思いますが、楽器を持っていない場合は、体験レッスンで先生に相談してみましょう。
ネットで安く楽器が買えたりもしますが、駒が取れていたりなど、とんでもない状態で届くこともあるので、専門の楽器店で試奏して購入した方が安心です。
フルサイズは本当に色々な楽器があるので一概には言えませんが、目安として、チェロ本体は20万前後〜、弓は7万位〜、ケースはソフトケースは2~3万、ハードケースは10万位〜、くらいで探していただくと、長く使えるものが買えるのではないかと思います。(ただ、昨今割と価格は上昇傾向にあります……)
購入のトラブルに関して、当サイトは一切責任を負いません。必ず楽器店や先生にご相談してからご購入ください。
いきなり買うのはハードルが高いという場合は、レンタルを探すこともおすすめです。
レンタルで何ヶ月か続けてみて、もう少し頑張れそうだ、自分の楽器がほしいな、となった時に購入する方法もあります。
教材費
教本は実費でご準備していただくことになると思いますので、習う先生のご指示に従ってください。
ここでは、チェロで使うことの多い教本を3冊ご紹介します。
①ウェルナー・チェロ教則本
日本で最もメジャーな教則本の一つです。基礎堅めにおすすめ!先生と2重奏できるところもこの本の良いところです。私も一番初めはこれでチェロを学びました!
②鈴木鎮一チェロ指導曲集
鈴木メソードで使われている教本ですが、親しみやすい曲を用いてチェロのテクニックを順序立てて学ぶことができます。CDも付いています。
③サポージニコフ チェロ基礎教本
厳選された短いエチュードでチェロ奏法の基礎をわかりやすく学べる1冊。こちらも先生と二重奏をしながら学習を進めることができます。
チェロを弾くための小物
チェロを弾くためには、楽器と弓の他に松脂やストッパーなどいくつか揃えなければならないものがあります。
この記事にチェロ弾くために必要な小物などについてまとめています↓
発表会などのイベント費
発表会などのイベントに参加する場合は別途参加費がかかると思います。
楽器のメンテナンス費
楽器に事故があり壊れてしまった時には修理が必要です。
また、故障以外のメンテナンスとしては、弦や弓の毛は消耗品なので、定期的に変えると音が良くなります。(弾く頻度にもよりますが、初心者の方で1年に1回くらいでしょうか。)
弦は切れてしまうこともあります。予備の弦を用意しておくといざという時安心です。
\弦についての記事はこちら!/
よくある質問4つ
- 大人になってからでも弾けるようになりますか?
-
なります!基礎をきちんと習って、「練習」することが大切です。
- 楽譜が読めないけど大丈夫ですか?
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大丈夫です!ただ、楽譜は読めた方が上達は早いので、楽譜の読み方も少しずつレッスンでみてもらうのがおすすめです。指番号のみで弾くのは限界があります。
- 練習しないとダメですか?
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楽器は「練習」しないと上達しません。ただ、大人の方はなかなか練習時間を取るのが難しいと思うので、練習に関しては以下のことを試してみていただくのもおすすめです。
- 次のレッスンまでに1回も練習しないはできるだけ避ける。(たくさんできる時はやる!)
- 鉄ミュート(消音器)をつけて家で練習する。
- スタジオを借りて練習する。
- 楽譜を読みながらイメージトレーニングをする。以前の自分の録音を聞き直して改善点を探す。
- 独学でも弾けますか?
-
不可能ではないですが、もし変な癖がついてしまうと後から直すのが大変なので、最初に基礎をきちんと習う方がおすすめです!
チェロを始めると新しい世界が開ける!
発表会に出てみよう!
始めてしばらくして、教室で発表会があったらぜひ出てみましょう!
初心者なのでと遠慮せず、初心者だからこそ出ていただきたいです。
なぜなら、本番を経るととても上達するから!
目標を決めてチェロの練習に打ち込み、レッスンでも追い込み、本番があるとモチベーションが大幅アップします!
それに、広いホールや響きの良いサロンで弾くと自然と遠くに音を飛ばそうとするので、良い弾き方が身につきます。
10回の練習より1回の本番が人を成長させる!
もし何か失敗があっても、それ以上に得るものの方が大きいのが発表会です。
他の方の演奏を聴き刺激を受けたり、憧れの曲を見つけて次はあの曲を弾けるように頑張ろうと決意したり。
ぜひぜひ発表会があったら、参加してみてくださいね!
アマチュアオーケストラに入る
さらに、いつかアマチュアオーケストラに入るのもおすすめです!
日本は大変アマチュアオーケストラが盛んでたくさんの団体があります。
アマオケに入るとそこで切磋琢磨する仲間もでき、他の楽器の人とも交流することができ、音楽的にも視野が広がります。
他のパートのことを知るのはとても大事!
それに、ベートーヴェンもブラームスも、大作曲家たちは人生をかけて交響曲の作曲に取り組んでいます。
私はベートーヴェンの後に交響曲を書くことにプレッシャーを感じ、交響曲第1番を完成させるまでに約20年もかかってしまったんだ……
そんな作曲家たちが魂を込めて書いた作品を、聞くだけでなく自分の手で弾けるなんて、音楽好きにとって望外の喜びです。
チェロを練習するモチベーションもさらに高まるでしょう!
まとめ
この記事がチェロを始めようか迷っているみなさんの不安を少しでも和らげ、始める第一歩を後押しすることができれば幸いです。
楽器などの初期費用が高いのがネックですが、
チェロは一度買うと一生楽しむことができます!
大切に弾けば弾くほど音が良くなり、愛着も湧いてきます。
どうか素敵なチェロライフが始まりますように!