最近生徒さんから、

おすすめのチェロ2重奏曲はありませんか?
と聞かれることが多いです✨
チェロ2重奏曲はあまり知られていませんが、意外にたくさんあります!



チェリストたちがこぞって書いている・・・!
ということで、私のおすすめ曲を4つご紹介します!
チェロ2重奏の曲を探している方の参考になれば嬉しいです。
※曲名の日本語訳は私が原語から訳したものです。
ボッケリーニ:2本のチェロのためのソナタ
ボッケリーニはチェリストでもあり作曲家!たくさんのチェロ曲、室内楽曲を書いています!
この曲のおすすめポイント
- 明るい曲調、全3楽章
- 1パートと2パートが交互にメロディと伴奏を担当
- 親しみやすいメロディ
- どちらが弾いているかわからないほどの入り組んだ絡み合いが聴いている人にも面白い!
ただ、チェロデュオは重音がよく出てきます💦(2人しかいないですからね)
ボッケリーニのチェロ協奏曲の紹介はこちら↓


クンマー:2本のチェロのための3つの二重奏曲 Op.22 より1曲目



クンマーって誰ですか?



19世紀にドイツで活躍したチェリストだよ!
教育者でもあったクンマーはたくさんのチェロ曲を残しています!
チェロ2重奏曲もいくつか書いていますが、今回ご紹介するのは「op.22」の1曲目!
チェリストが書いただけあって、この曲を弾くと



チェロわかってるな〜!チェロらしい!
としみじみ感じます!
この曲のおすすめポイント
- 3つの曲からなる
- チェリストが書いただけあり、開放弦をうまく使ってチェロがよく響くポイントが抑えられている
- チェロらしい低音の響きの重なりが美しい
オッフェンバック:2本のチェロのための2重奏曲 Op.51 No.1



オッフェンバックって「天国と地獄」の?



そう!オッフェンバックはチェリストでもあったんだよ!
チェリストでもあったオッフェンバックはチェロ2重奏曲をたくさん書いています。
その中から「Op.51 No.1」をご紹介します!
なぜなら、私の大好きなドキュメンタリー「ジャクリーヌ・デュ・プレの想い出」の中で、デュ・プレと恩師プリースがこの曲を演奏しているのがとても良かったからです!
以下の記事でも触れています↓


この曲のおすすめポイント
- 聞き応えのある2重奏曲を探している人におすすめ
- イ長調の響きが美しい
- 聴きやすく楽しいメロディ(オペレッタをたくさん書いたオッフェンバックだけある!)
- そんなに重音も大変ではない(はず)
ポッパー:組曲 Op.16



これは、おそらくチェロ2重奏界でも最難関の一つ!?
とにかく弾くのが難しいですが、チェロ2本とは思えない世界観を見せてくれる稀有な曲です。
ぜひ聴いていただきたいです!!
この曲のおすすめポイント
- チェロ2重奏界のエベレストか!?と思うような重音の連続(個人の意見です)
- ポッパーのエチュードのような!?超絶技巧の連続
- その全て乗り越えた先にチェロ2重奏の中で圧倒的な充実度を誇る音楽!
個人的にポッパーの和声感やメロディは好きなので、この曲も好きです。が、、難しい・・・
まとめ&まだまだ2重奏のおすすめ楽譜ありますよ
チェロ2重奏まだまだ色々な曲があります!
2人しかいないということで重音が多くなりがちですが、両方のパートがメロディも伴奏も交互にこなしたり、アンサンブルもやりがいがあります。
チェロとチェロの音が重なり合うとなんともいえない気持ちよさがあり、「すごく楽しい!」と病みつきになりますよ!



ぜひチェロのお友達を見つけて弾いてみてくださいね!
その他のチェロ2重奏おすすめ楽譜
こちらの「サラサーテ増刊号」にもチェロ2重奏の楽譜が掲載されているので、ぜひチェックしてみてくださいね!↓
こちらの「サラサーテ増刊号」にもバッハの曲をチェロソロ〜チェロアンサンブルで演奏できる楽譜が多数掲載されています!(2重奏もあり)
2重奏のエチュードではこちらもおすすめです!有名なリーの40の旋律的エチュードの2重奏版。2重奏をすることでより和声感が感じられますし、ただテクニックを学ぶだけでなく、音楽の作り方そのものを学びながらチェロテクニックが高められる1冊だと感じています。生徒さんに教えていただきました。