最近、演奏会の本番でもタブレットで電子楽譜を見て弾いている方をよくお見かけします。
私は、主にスコアを見たい時&外でのレッスンで、複数の教則本やエチュード、曲集を持ち運ぶ必要がある時に、タブレットを使っていました。
しかし、今度演奏する曲で譜めくりが不可能な曲があるため、初めてタブレットで本番をやることにしました!
結果、慣れるととても快適でした!
電子楽譜を導入しようか迷っている方へご参考になれば幸いです!
電子楽譜のメリット・デメリット
メリット①譜めくり
電子楽譜の最大のメリットは「譜めくり」です!
大体のクラシックの楽譜は譜めくりをする時間を取るため、右下を数小節休みにしてありますが、それでも譜めくりが間に合わない曲や、そもそも曲自体に休みが全然存在しない時もあります。(ピアノとか特に)
そんな時、電子楽譜なら休みがなくてもペダルなどで譜めくりができるので大変便利です!
メリット②複数の楽譜を持ち歩ける
複数の楽譜を全てデータ化し、1つのタブレットで持ち歩けるのも大変便利です!
デメリット①目が疲れること
個人差がありますが、やはり私は目が疲れます💦
なので私の場合はできるだけ紙の楽譜を使い、どうしてもの時だけ電子楽譜にしています。
(全然大丈夫でオール電子楽譜の方もいらっしゃいます!ブルーライトカットフィルムを貼るなどした方がいいのかもしれません。)
デメリット②見開きができない
紙の楽譜は見開きで2ページいっぺんに見ることができるので広い視野で捉えることができます。
タブレットの場合は1ページごとに見ることになります。
電子楽譜と紙楽譜の大きな違い
- 1ページごとに見る
- 紙の楽譜と景色が違うので慣れが必要
ちなみに、タブレットを横にして見開きで見ることも可能です。小さくなりますが。
電子楽譜におすすめのタブレット端末
私は iPad Pro の12.9インチを使っています!
もちろんiPad以外の他のタブレット端末でも電子楽譜を使用することができます!
- 「Piascore」というiOSアプリを使いたいから
- iPhoneユーザーだから(iPhoneで撮ったデータをairdropでiPadに送れるのが便利)
- 電子楽譜専用端末に比べ、iPad は他の仕事をする時にも使えるから
- Apple Pencil が書き込みやすい
Piascoreは楽譜用アプリの他に、メトロノームアプリやチューナーアプリもあるので、スマホに入れておくと重宝します♪
タブレットのサイズに関して
- 本番で弾くのに使いたい人→12.9インチ以上 (楽譜が見やすい大きさ)
- スコアを持ち歩く等、本番で弾くのに使わない人→12.9インチ以下 (持ち運びやすい大きさ)
を、個人的にはお勧めします。
人によると思いますが、譜面台にタブレットを乗せて演奏するには12.9インチは必要な気がします。
Piascoreアプリのおすすめのところ
ジェスチャー譜めくり
対応機種のみですが、ウィンクで譜めくりする「ジェスチャー」機能というものがついています。
譜めくりペダルを持ってない方、ペダルで譜めくりするのが苦手な方におすすめです。
私も実際やってみましたが、感度が良くて簡単にウィンクで譜めくりできるので感動です!
両方の目をつむった時はもちろん反応しません笑
書き込みができる
Apple Pencilを使えば電子楽譜に簡単に書き込みができます!
文字の色や太さを変えたりもできます。
おすすめ譜めくりペダル
私はLEKATOのページターナーペダルを使っています。
操作も設定も難しくなくてすぐに使えました!
真ん中の緑のランプが少し明るいので、黒いビニールテープを貼って隠しました。(写真では分かりにくいですが白い丸で囲っているところに貼っています)
足でペダルを踏むのに慣れるため、少し練習が必要かもしれません。
ちなみに、楽譜のスキャンには「Scannable」というアプリを使っています。
まとめと注意点
電子楽譜は慣れてしまえばまったく違和感なく使うことができましたが、2つ気になることがありました。
① チェリストにとってはチェロ+12.9インチのタブレットの持ち運びが意外と重く感じるかもしれません。。
(もちろん紙の楽譜の方が軽いですので・・笑)
その時その時の演奏する曲目や状況などに合わせて、紙楽譜と電子楽譜を使い分けるのが今の私のおすすめです!
② タブレットを乗せる譜面台がしっかりしていないと、タブレットが落ちてしまうかもしれません。
特に、折りたたみ式の譜面台に乗せる時はタブレットが落ちないように注意が必要です。
タブレット専用のスタンドを用意してもよいかもしれません。
電子楽譜、とても便利ですよ!導入しようか迷っている方のご参考になれば嬉しいです!