みなさま、こんにちは!
今日は、クラシック音楽でよく使うドイツ音名について解説していきます。
チェロの弦は高い方から、A線、D線、G線、C線と張ってありますが、それぞれなんと読むでしょう?
答えは「アー線、デー線、ゲー線、ツェー線」と読みます。音は「ラ、レ、ソ、ド」です!
これは、私の生徒さんにも最初に覚えていただいています。
なぜA線が「エー線」ではないのか、それは音名部分をドイツ語読みしているからです!
英語読みも間違えではありませんが、クラシック音楽ではドイツ語で音名を読むことが多いです。
(理由は諸説あるのでここでは割愛させていただきます🙇♀️)
わかると便利なので、ここで覚えてしまいましょう!
ドイツ音名の読み方
チェロブログなので、ヘ音記号で書きますね!
音は、左から ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ です。
「E」を「エー」と読むのが初めのうちは混乱しますね💦
ちなみに、オーケストラがチューニングする時に、オーボエが最初に出す基準音は「A(アー)」です。コンサートの最初、注目してみてくださいね。
♯(シャープ)がついたドイツ音名の読み方
音名+「is」をつけます!
ド♯は、「C」+「is」=「Cis」(ツィス)
レ♯は、「D」+「is」=「Dis」(ディス)
となります。
♭(フラット)がついたドイツ音名の読み方
音名+「es」をつけます!(ただし例外あり!)
ド♭は、「C」+「es」=「Ces」(ツェス)
レ♭は、「D」+「es」=「Des」(デス)
となります。
ただし!フラットの場合は例外があるので注意が必要です!
- ミ♭は、「Ees」ではなく、「Es(エス)」
- ラ♭は、「Aes」ではなく、「As(アス)」
- シ♭は、「Hes」ではなく、「B(ベー)」になります。
これも、何度も唱えて覚えてしまいましょう!
長調 (dur) と短調 (moll) の読み方
- ハ長調は、「C」+「dur」=「C dur」(ツェードゥアー)となります。
- ハ短調は、「c」+「moll」=「c moll」(ツェーモール)となります。
短調の時は、音名を小文字にしなくてはならないので要注意です!
実際の例を見ていきましょう〜!
変ロ長調 B dur
ロ長調 H dur
ニ短調 d moll
嬰ト短調 gis moll など・・
ちなみに、日本語で音名を言うときは、♯音には「嬰」、♭音には「変」をつけます!
例です!
ソ♯→嬰ト (「ソ」は日本音名では「ト」)
シ♭→変ロ (「シ」は日本音名では「ロ」)
ドイツ音名クイズ!
下の画像の音名と楽譜上の音符の正しい組み合わせは?
読み方は、左から「ディス」、「ベー」、「ハー」ですね。
正解は・・・・
でした!
もっと詳しく知りたい方はこちらの本がおすすめです。音大受験生が勉強する本ですが、愛好家の方へも音楽理論の基礎を学ぶ本としてとてもおすすめです。
通称「黄色い本」といいます!(黄色いから)
まとめ
いかがでしたか?
ドイツ音名は慣れるまでややこしいですが、覚えてしまうと臨時記号(♯や♭など)がついた音を短く言えるのでわかりやすいです。
レッスンで先生や、オーケストラで指揮者の方に
「このA(アー)の音、もっとヴィヴラートかけて〜」と言われた時、ドイツ音名がわかるとすぐに反応できますね!
お、勉強しておいてよかった!
ぜひ覚えてみてくださいね♪
〜余談〜
「この音なんですか?」
「 Des です。」
と言うときに、結構笑いが起きる。(どうでもよくてすみません)