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いずみ
チェロの先生 | チェロ奏者
はじめまして!チェリストの「いずみ」です。

私はチェロの先生&チェロ奏者として活動しています。
普段はオーケストラや室内楽などの演奏会に出演したり、チェロのレッスンをしています。

Piascore楽譜販売サイト「いずみの森チェロアンサンブル」でチェロアンサンブルの楽譜販売、Youtubeチャンネル「チェロアンの森」では販売中の楽譜のサンプル音源を投稿しています。

さらに、2024年からこのブログを始め、チェロやクラシック音楽の魅力を幅広く発信していきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします!

【チェロ】フィンガリングを考える時の5つのコツ!

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フィンガリングを考える時の5つのコツ

皆さんはどうやってフィンガリング(指遣い)を決めていますか?

パッと思いついたフィンガリングでうまく行っている時は良いのですが、

どうもうまくいかない音程が安定しない弾きにくい、etc.

そういう時はフィンガリングをよ〜く考え直してみましょう💡

いずみ

チェロは楽器が大きいので、合理的なフィンガリングを考えることはとても大事!

この記事では、チェロのフィンガリングを決めるときに大切なことをお話しさせていただきます。

自分で良いフィンガリングを考えられるようになろう!

※もちろん一番合理的なフィンガリングが一番音楽に合っているとは限りません。フレーズによっては仕方なく変なフィンガリングになってしまうことは多々あります。自分で優先するものを決め、選択していくことが大切です。それぞれの手の形で合う合わないもあります。この記事は考え方の一つとして参考にしていただければ幸いです。

目次

①曲の全体像を掴む

まずは楽譜全体を見てみましょう。

  • 曲の雰囲気
  • 速度
  • フレーズの区切り
  • 強弱
  • 他のパートとの絡みなど

音楽全体を把握します。

あれ、フィンガリングと関係ないじゃん!

と、一見思われるかもしれませんが、

これらのことでフィンガリングが変わってくるのです!

例えば、

曲の速さを把握してないと、ゆっくりなら弾けるけど速いと弾けないフィンガリングを考えてしまったり、

強弱を把握してないと、大きい音が必要なのに、音が潜りやすいポジションで弾いてしまったり、

フレーズを把握していないと、ポジション移動に最適な場所を見逃してしまったりします。

いずみ

まずは曲の全体像を掴むのが大事!

②ポジションを意識する

このブログでは何度もお伝えしていますが、ポジションを意識することはとても大事です!

例えば、「ミ」、「ファ♯」、「ソ♯」と音が並んでいたら、

NGの考え方

「ミ」は「1の指」、「ファ♯」は「3の指」、「ソ♯」は「ちょっと伸ばして4の指で取っちゃおう」

OKの考え方

「これは第1ポジションの拡張形を使うと1,2,4で取れるな」

音と指番号のみで弾く癖がついてしまうと、無理なところで指を伸ばしたり、指が足りなくなったりして、結果的に音が途切れてしまうことがあります。

いずみ

今この箇所は何ポジションを使うのが一番良いのかよく考えてみよう!

また、「拡張形(広い形)」をしっかり使うこともとても大切です!

第1ポジションだけでなく、各ポジションに拡張形がありますよ。見逃していませんか?

③ポジション移動する場所を考える

せっかくの美しいフレーズが、ポジション移動のせいで途切れ途切れになってしまってはもったいないです!

そうならないように、どこでポジション移動すると一番美しくなるかを考えなくてはいけません。

具体的には

  • 長い音の後
  • フレーズやスラーの切れ目

などは移動のチャンスになります。

もちろん、フレーズやスラーの途中で移動することの方が多いです。

なるべくいろんなパターンを試して、

どこでポジション移動したら

  • 音楽が途切れないで聞こえるか
  • 美しいか
  • 安定して音程が取れるか

自分で見つけられるようになると、とっても上達します。

もちろん、音楽によってはポジション移動するのに良い場所が全くない時もあります。

そういう時は、右手の技術ポジション移動の仕方など、別の方法で美しく弾く工夫をしなければなりません。

いずみ

日を変えるともっといいフィンガリングを見つけることも!1種類だけのフィンガリングで満足しないで!

④横の移動を考える

これは、弦楽器の良いところでもあり、ややこしいところでもありますが、

同じ「ファ」でも、第1ポジションの2の指であったり、第4ポジションの4の指であったり、はたまたC線の物凄く上の方にあったりします。

レッスンでも

いずみ

その音はポジション移動しなくても、横にありますよ。

と言うと、

あ!気づかなかった・・・!

こういうことはよくあります。

横へ行く選択肢が頭に入っていると、フィンガリングの選択肢はものすごく広がります。

そのためにもポジションの意識が重要になります。

ぜひ活用してみて下さい!

⑤自分の手を知る

人によって、手の大きさ、形、指の長さなどは違います。

先生に言われた指遣い、大好きなチェリストと同じ指遣いをしてもうまくいかないこともたくさんあります。

もちろん先生方はこれまでの経験から合理的な指遣いを教えてくださるので、余計な回り道をしなくて良いのがレッスンの利点の一つです。

まずはそれを一生懸命練習してみましょう。

良いパターンを知り、次に活かしましょう

その上で、自分で自分の手を知っていき、自分で良いフィンガリングがつけられるようになっていきましょう!

大切なのは、安定して弾ける音楽に合った指遣い自分で考え出せるようになること!

まとめ

指遣いはパズルのようだ

と、おっしゃっていた先生がいました。

本当に何通りもあるし、自分の手にハマる指遣いを見つけられれば、弾かなかったor取れなかったところも驚くほど安定して弾けるようになったりします。

私も、同業者に教えてもらったり、何年後かに見直してみるともっといい指遣いを思いついたり、いつも発見があります。

少しでもご参考になれば幸いです。

いずみ

いろいろ試してみよう!

おすすめの教材

全調の音階を練習するといろいろなポジション、移動が学べます!

全てのポジションについて詳しく練習させてくれる教本です!

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